TOEICとの付き合い方

TOEICを最終目標に置くのは危険

最近TOEICが大人気です。でも私たちはそこに大きな疑問を抱いています。それは、何のためにTOEICで高得点を取らなければならないのか分からないからです。

 

おそらく皆さんは、「一体何を言っているのか?」とお思いでしょう。簡単にその問いに答えるとしたら、「TOEICが900あっても、英語で電話出来ない人が大勢いる」からです。つまり、TOEICで900あるからと言って、英語力が高いとはとても言えないだろうと思っているからです。

 

これはお隣の国、韓国で既に問題になりました。世界中でTOEICが人気なのは日本と韓国だけです。TOEIC受験者の7割は日本人、2割は韓国人です。そして韓国では日本以上にTOEICブームだったのです。何しろサムソンに入るのにTOEIC900が必要でしたから。だから日本以上に国民が英語を勉強したのです。ところが最近、風向きが変わってきました。というのは、TOEICで高得点を持っているからといって、英語力が高いとは言えないことが徐々に判明してきたからです。ですから韓国では最近、TOEICに変わる英語の試験、NEATというのが出て来ました。これは、読む、書く、話す、聞くの4技能をバランスよく試験するテストだそうです。このように韓国では脱TOEICに向けて動き始めています。

 

一方、日本では韓国に遅れてTOEICブームがやってきています。TOEICもスピーキングとライティングのテスト、TOEIC SWを始めましたがまだ普及していませんので、TOEICの点数が求められても普通のTOEICだけです。で普通のTOEICですが、最近TOEICの試験対策が進んだ結果、TOEICが変な方向に難化している気がします。パート7は一気に長くなり、時間内に終われない人が続出するようになりました。おかげで「とにかく全てのマークシートを塗りつぶして下さい」と冒頭の説明CDの中で言う始末です。TOEICは相対試験で偏差値をスコアに変換しているわけですから、受験生の英語レベルが綺麗に分布しないと正しいスコア分布が出ないのです。TOEICは難化しています。昔より高得点を取るのが難しくなっています。相対試験ですから他人より良い点を取れば高得点を狙えますが、皆がTOEIC対策をしてくると、テスト自体を難しくしないと綺麗に点数が分布しなくなってくるのです。

 

ですから、今はTOEICが人気ですが、いつまでこのブームが続くのか疑問です。いつか韓国のように、TOEIC高得点でも英語が話せない人が要ることがバレて、一気に人気が落ちる可能性があります。だから、TOEICで高得点を目指すのはそれなり意味のあることですが、いつか人気が落ちても落胆しないように構えていて下さい。

 

追記)ネットで面白い記事を見つけたので記載します。韓国人の方のコメントだそうです。

「韓国では、(サムスンやLGなどの)大企業に入ろうと思ったら、(門前払いの点数は900点ですが)、実際はTOEICは満点でないと難しいです」

 

「たまにTOEICが930点くらいのひとがいますが、恥ずかしくてそれでは人に言えません。しかもTOEIC満点でも、会話が流暢でないひともいるので、企業は最近は必ず英語の面接をしたりしてテストします」

 

「TOEIC900点ないと門前払い」 そんな時代が来る前にチャンスを活かす より抜粋

TOEIC満点を要求するというのもテストの性格上どうかとも思いますが、英語の面接試験はやっぱり行われるようになってきたみたいですね。

 

2014年1月25日追記)
上で説明した韓国のNEATが頓挫したようです。

韓国の英語教育改革が頓挫しています。5年間の年月と100億円にも及ぶと言われる巨費を投じ、日本の英語教育改革のモデルにもなるとも期待されたNEAT(国民英語能力試験)に朴槿恵(パク・クネ)政権がストップをかけました。(以下略)

 

韓国の「英語教育大改革」、失敗か? 英語をめぐる韓国のドタバタ劇 より抜粋

 

これでTOEICが延命されましたね・・・。

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